1　事実経過
原　告ゲンコク　主　張シュチョウ		被　告ヒコク　主　張シュチョウ
與ヨ志ココロザシ廣ヒロの入院ニュウイン及オヨび手術シュジュツ経過ケイカは次ツギのとおりである。		以下イカのとおりである。なお、胃癌術後の外来での経過観察、検査については後述のとおりである。
平成ヘイセイ　5年ネン11月ツキ　9日ニチ	簡易保険人間ドック受診、胃Ｘ線写真に陰影指摘	○
25日	OH病院第三内科外来受診	○
12月10日	胃癌疑いにてOH病院第三内科入院	１１月２９日報告された病理検査結果で、グループV（悪性）、腺癌（管状腺癌） と確認されている。
21日	胃癌診断にて第三外科転科	○　転テン科カは術前検査が終了したことによる。
24日	胃切除術実施、執刀医NJ	○
退院タイインまで		この間、ファルモルビシン、５−FUを用いた術後化学療法を行った。
平成　6年　1月21日	OH病院退院、以後、NJが経過観察を担当する。	○
平成ヘイセイ ７年1月２７日迄マデ		約１か月毎に、経口抗癌剤（フツルロン）を処方。
平成ヘイセイ　6年ネン　３月ガツ３１日ニチ		血液検査、腫瘍マーカー検査施行。異常なし。
平成ヘイセイ　６年ネン10月ガツ　３日ニチ		血液検査、腫瘍マーカー検査施行。異常なし。
平成ヘイセイ　7年ネン　１月ガツ２７日ニチ		腹部エコー検査、胸部及び腹部のレントゲン写真撮影、血液検査を各施行。とく に異常はみられず。
		この間カン、約１か月ないし２か月に１回の割合で受診。とくに異常なし。
平成  7年　7月20日	腫瘍マーカー検査。8月3日結果告知	○
平成ヘイセイ　7年ネン12月ガツ12日ニチ		残胃に対し内視鏡検査施行。特段の所見なし。
平成ヘイセイ　8年ネン　2月ガツ29日ニチ		異常を訴えず。
平成　8年　5月16日	腫瘍マーカー検査。6月27日結果告知	○　他タに胸部レントゲン写真撮影、血液検査も施行。
平成ヘイセイ　8年ネン　6月ガツ　４日ニチ		腹部エコー検査施行。異常所見はなし。
平成ヘイセイ　8年ネン　8月ガツ29日ニチ		著変なし。
平成8年11月17日	與ヨ志ココロザシ廣ヒロ、第三外科受診ジュシン。NJ、次回ジカイ検査ケンサと告知コクチ。
平成ヘイセイ　8年ネン12月ガツ18日ニチ	與ヨ志ココロザシ廣ヒロ、第三外科受診ジュシン。NJ、予定ヨテイ検査ケンサ中止チュウシ。	與志廣ヨシヒロより人間ニンゲンドッグにて検査ケンサしたが特段トクダンの所見ショケンははなかった旨ムネの報告ホウコクあり。
平成　9年　2月13日	診察時、與志廣がNJに対して不調を訴える	○　不調フチョウの内容ナイヨウは、正確セイカクには「ときどき心窩部痛あり」と訴える。
14日	胃内視鏡検査	○
24日	腹部超音波検査	○
3月　1日	NJ、與志廣に肝臓に陰影ありと告知する。	○
3月14日	腹部ＣＴ検査	○
27日	NJ、與志廣に31日から2,3週間の検査入院を指示する。	○
29日	信恭及び雷太が、NJに面接する。	○
31日	與志廣、第三外科入院。KH、NM、TH、主治医となる。	×　主治医シュジイはNJ医師イシである（「当事者トウジシャ」の項コウで認否ニンピ済スミ）。
4月　7日	腹部超音波検査	○
	肝臓血管造影後、肝動脈塞栓術(TAE)実施	○　ただし、正確には、経動脈性化学塞栓術（TACE）である。
11日	腹部ＣＴ検査	○
12日	NJが、幸代、雄仁、信恭、雷太に治療方針説明、要旨は「肝転移癌であり、肝右葉切除術＋ＭＣＴ（マイクロウェーブによる熱凝固）を勧める。」	NJ医師イシが原告ゲンコクらに治療チリョウ方針ホウシンを説明セツメイしたことは○であるが、その内容ナイヨウとして「要旨ヨウシは」から「勧ススめる」までは×。 NJ医師イシは、今後の方針として、６つの選択肢を提示し、亡與志廣及び原告らの判断に委ねたものである。
13日	NJが、與志廣、幸代、雄仁に治療方針を説明	×　同日ドウジツ付で、原告幸代から手術を選択するとの書簡あり。
16日	承諾書提出	○　NJ医師イシから亡ボウ與志廣ヨシヒロに対タイし治療チリョウ方針ホウシンについて説明セツメイ
18日	KHに幸代が面談。	○
21日	肝切除術実施	○
	手術室にNJ、KH、NM、TH	○
	外に幸代、雷太待機。	○
	午前ゴゼン8時ジ30分フン、與志廣が手術室に入る。	○
	午後ゴゴ3時ジ、終了予定時刻経過するも終了せず。	○　ただし、正確セイカクな意味イミでの手術シュジュツ終了シュウリョウ予定ヨテイ時刻ジコクというのは存在ソンザイしない。あくまでも当初トウショの見通ミトオしに過スぎない。
	午後ゴゴ8時ジ55分フン、手術終了	○
	午後ゴゴ9時ジ、KHは術後説明する。	KH医師イシが術後ジュツゴの説明セツメイをしたこと自体ジタイは○
	要旨は「手術成功。肝右葉切除術の予定を肝右葉後区域＋右尾状葉合併切除術に変更。出血約10000ml。ＭＣＴ実施せず。」	�AのKH医師イシが「手術シュジュツ成功セイコウ」と述ノべたという点テンは×。その余ヨは○。
	午後ゴゴ11時ジ5分フン、術後出血継続、右肝動脈から塞栓術施行	○
4月22日〜29日	OH病院ＩＣＵにて継続的治療。	○
26日ニチ	NJが、幸代サチヨ、雄仁、信恭、雷太に術後ジュツゴ説明。	○
30日	午前　ショック発生	×　同日ドウジツ正午ショウゴころに収縮シュウシュク期キ血圧ケツアツが７２となったことは○であるが、その後ゴは再手術サイシュジュツまで１００前後ゼンゴで維持イジされている。
	午後　再手術（腹腔内洗浄＋人工肛門造設術）、続ツヅけてCHDF（持続的ジゾクテキ血液ケツエキ濾過ロカ透析トウセキによるエンドトキシン吸着キュウチャク）実施ジッシ	○
5月ツキ　1日ニチ	MRSA検出ケンシュツ。ICU内ナイ準ジュン隔離室カクリシツに移動イドウ。CHDF実施ジッシ。	○　ただし、痰タンからのものである。なお、同日ドウジツバンコマイシンの使用シヨウを開始カイシしている。
4日	腎不全発症	×　腎不全ジンフゼンは認ミトめられていない。
	午後ゴゴ3時ジ24分フン、第1回心停止	○
6日	午後ゴゴ3時ジ6分フン、第2回心停止	○
	午後ゴゴ8時ジ3分フン、死亡	○
7日	OM病院にて與志廣の病理解剖（執刀医MM）	○
7月　4日	MM、病理解剖報告書を信恭宛郵送	○
7日	信恭、病理解剖報告書を受領。	○
15日	OH病院で第1回証拠保全	○
平成10年　7月　3日	OH病院で第2回証拠保全	○
平成11年　5月26日	OM病院病理科で第3回証拠保全	○